Pythonの将来性
Pythonを使ったゲーム開発はまだめずらしいため、仕事として考えると将来性が気になるところです。この点を探るのに役立つのが、Python案件の現在の動向と今後の見込みです。
Python案件の動向
Python人気が世界的なものであることは疑いの余地がなく、InstagramやFacebookなどの有名サービスに使用されていることからも信頼度の高さがうかがえます。数あるプログラミング言語の中でも、Pythonは最も勢いがある言語であることは間違いありません。しかし、日本におけるPython案件の動向を見ると、世界的に見られる勢いほどのものはまだない状況です。ディープラーニングやビッグデータ解析システムなどの案件はあるものの、数としては多くありません。案件数が少なめなので、Pythonエンジニアの数もあまり増えていません。
しかし、Pythonエンジニアの数が少ないからこそ、技術力があるエンジニアにとってはチャンスがあります。Python案件で求められているのは、開発経験とディープラーニングや統計に関する知識を持ったエンジニアです。未経験者にとっては厳しい状況ですが、できるだけ早いうちからPythonのスキルを磨いておくことで将来有利な立場に立てるでしょう。もし今の段階でPython案件に携わることが可能ならば、学習を続けつつできる限り経験を積んでおくことをおすすめします。
Python案件の今後
Pythonの特徴として、誰が書いても同じコードになるというものがありました。開発者が変わってもコードがすぐに読めるなら、開発現場における生産性と保守性を維持できます。このような点から、今後は長期的で大規模なプロジェクトにおける需要が高まっていくと予測できます。ライブラリやフレームワークが充実しているので、スピードを求められる案件への採用もますます増えていくでしょう。現時点の日本での需要は落ち着いていても、AIやビッグデータ解析の今後を考えるならPython案件は増えていくと考えられます。将来を考えて今からPythonエンジニアを育成する動きもあるなど、Pythonの将来性は未知数ながら明るいものを感じます。
AIやディープラーニングの分野は、自動車や金融をはじめとする多くの業界が注目している分野であり、研究・開発が進められています。ビッグデータ解析についても、さらなる高精度を追求する余地があります。欧米では、大規模なプロジェクトの多くにPythonが採用されています。Pythonはもともと柔軟な言語なので、ゲーム開発やWeb開発の分野へ今以上に進出してくるでしょう。今の時点で案件が少なくても、長期的に考えれば今からPython案件に関わっておくことがエンジニアとしての身の守りにもなります。
